妊娠期の栄養不足は母体およひ胎児にも悪影響を及ぼす為、まず、バランスの取れた食事をする事が大切です。
歯の形成に必要な栄養素をあげると、タンパク質、カルシウム、リン、ビタミンA・C・D、フッ化物になります。カルシウムは歯の石灰化を助け、ビタミンAはエナメル質、ビタミンCは象牙質の形成に関与します。また、ビタミンDはカルシウムの代謝や石灰化に影響し、フッ化物は歯を強化します。胎児の歯を丈夫にするには、これらの栄養素をバランス良く摂取する必要があります。
一方で、妊婦さんの歯を健康に保つには、バランスの取れた栄養摂取に加え口腔環境への配慮が大切です。妊婦さんによっては、嗜好が変わり酸っぱい物を好んだり、悪阻により口腔内が酸性になり、歯の脱灰が生じやすくなり、虫歯のリスクが高くなります。また、妊娠中ホルモンのバランスが変わるので歯肉の腫れや出血をしたり、さらに歯磨きが不足すると口腔環境が悪くなり妊娠性歯肉炎に罹患しやすくなります。
そのような場合には、歯磨きを励行し酸性の飲料水は控えて、中性である水や牛乳、緑茶などを飲む事をお勧めします。さらに野菜やナッツ類など食物繊維を含む食品は咀嚼時に歯面を機械的に清掃し歯肉の血行を促すので、歯周組織の健康に寄与してくれます。